楽譜を使いやすくしてみた (2)
さて、楽譜をツイストリングで製本した場合、使い勝手はどんな感じなのでしょうか?
利点1:楽譜のページがめくれないし、見やすい
ツイストリング製本にすると、クリップがなくても勝手にめくれないし、ページが平らなので、楽譜の隅々までが見やすいです。
また逆に、反対側に折り返して片ページだけで置くこともできるので、楽譜の横にコード本などを色々並べるときに、省スペースにもなります。
利点2:A4用紙にコピーして活用できる
ページがバラバラになったことで、コピーもしやすくなります。菊倍判の楽譜は、94%に縮小するとA4用紙にうまく収まります。
コピーしたものが書き込みで汚くなっても、またコピーし直せば、まっさらな楽譜からやり直すことが出来るので安心です。
利点3:譜めくりの手間を軽減
コピーした楽譜を1見開きずつリング製本して並べれば、天板が平らな電子ピアノなら、ブックスタンドを使用して最大6ページ分の楽譜が置けるので、譜めくりの手間もずいぶん省けます。
コピーした楽譜は、厚紙で表紙を付けたほうが書き込みをしやすいし、裏側から光が当たっても透けないので、見づらくなることがありません。
百均でも工作用紙が売られていますが、好みの厚さのものが見つからなかった場合、文具店で板目表紙という商品名のものを探すと、安価である程度しっかりしたものが見つかります。2つ折りにして持てば、書き込みもしやすいくらいの厚さです。
2つ折りにしなくても書き込みが出来るくらいの厚さのものが欲しい場合は、ケントボードなどを使用すると良いです。ボードの厚さが1mm以下なら、パンチに通して穴を開けることができます。
あと、マスキングテープを筒状にして表紙の端に貼り、コピーした楽譜を固定すれば、楽譜を開いたり、手にとって書き込みをするときにも、パタパタとめくれないので使い勝手が良いです。
欠点:リングがかさばる、背表紙が見えない
残念ながら、リング製本にはマイナスポイントもいくつかあります。リングの出っ張りがあるので通常の楽譜より場所を取るし、背表紙がないので本棚から出さないとタイトルがわかりません。
なので、「本腰を入れて使い込むぞ」と決めた楽譜だけにしておいたほうが無難です。
でも、やっている途中でレベルが合わなくなってきて、一時お休みすることにした楽譜っていうのも、時々(しょっちゅう?)出てくるんですよね。(^_^;)
次の記事は、ツイストリング製本にした楽譜の保管方法などです。
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