ピアノを弾くときに指が滑る (2) 爪のお手入れ編
第2回は爪のお手入れ編です。
爪が伸びていると鍵盤に当たって滑りやすいし、カチカチと音も鳴って気になりますよね。
生まれつき長い爪で、あまり短く出来ないという場合もありますが(私もそうです)、どうすれば気にならなくなるのでしょうか。
伸びている爪を、深爪せずに短くするには
爪切りだと、つい切りすぎて深爪になり、数日間痛い思いをしてしまうということがよくありますが、爪やすり(特にガラス製)を使用すると、深爪になる手前くらいまで削るという調整がしやすいです。
慣れると、通常の爪切りより早く手入れができるので、私は最近では、手の指には爪切りをあまり使わなくなりました(足の指は、なぜか爪切りのほうが切りやすいです)。
爪やすりを探していた時に、ガラス製の爪やすりが人気だということを知りました。
最初にあまり知らないメーカーの小さなサイズのものを購入し、そこそこ使い勝手は良かったものの、もう少し大きなサイズはないかと探したところ、ブラジェクのものが特許取得しているそうなので買ってみました。細部の仕上げが丁寧で、大きさもちょうど良かったです(私が買ったのは140mmですが、人によって「ちょうどいい」というサイズ感は違うかもしれません)。
ガラス製の爪やすりは、削る時に磨りガラスに爪を立てるような音がすることがあるのですが、手を洗って爪に水分を含ませてから使用すると軽減されます。また、水分があったほうがよく削れます。
また、ガラス製の爪やすりは厚みがあるため、爪の両端が削りにくい場合があります。金属製のものの方が薄くて削りやすいので、私は補助的に使用しています。
グリセリンの水分補強用に、ビーカーを50mlと100mlの2種類買ってみたのですが、100mlはちょっと大きめだったので、今では爪やすり入れに使っています。
生まれつき爪が指より長い
どんなに短く切っても指先から爪が出てしまうという場合、どんな風にピアノを弾けば良いのでしょうか?
私もそのタイプの爪なので、本を読んだりネットで調べたりして、解決策をいろいろと探してみたのですが、こまめに爪を切る(または削る)ようにして、後は、爪が当たらない角度で弾くか、当たっても気にしないようにする、ということのようです。
爪をいつも短くしていれば、多少は爪の生え際が後退してくるかもしれませんが、年齢や個人差もあるらしいです。
現代の奏法では、基本的にあまり指先を立てて弾かないようなので、私も奏法の練習を兼ねてやっていますが、プロの方の演奏をDVDなどで観ると、曲調やフレーズによっては、どうしても指先で弾かなければ表現が十分に出来ないものもあるようです。
そういったフレーズが練習曲に出てきた時は、爪が伸びすぎていなければそれほど滑ることはないので、後は、音に慣れていくようにすれば良いのではないでしょうか。
私自身、だいぶ慣れてはきたのですが、まだ時々爪の音が気になります。でも……
爪の音を心配するより、「曲の内容をきちんと表現できているかどうか」を優先して考えると、案外気にならなくなってくるものだ。
と信じて練習を続けています。(^ ^)
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